こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。
みなさん、アピカっていう名前、聞いた事有りますか?
小学生の頃、アピカの学習帳を使ってた!と言う方も多いのでは無いでしょうか。
アピカは日本で初めて学習帳を作った会社で、主に学童向けの学習帳、一般向けのノート、レターセット、プリンタ用紙、など文具を製造販売する会社です。
そして今はキョクトウと言うノートの会社と統合して日本ノート株式会社になってますが、そのルーツは日本ノート製造株式会社という1916年に大阪で生まれた会社です。
現在はプラス株式会社のグループ会社です。
今日はそのアピカの1000年ペーパーのノートの話しです。
アピカ1000年ペーパー
そのアピカが 【1000年ペーパー】 と言うノートを出しています。
このノート、文具店の店頭で目にされた方もいらしゃるのでは無いでしょうか。
紙は王子製紙の中性紙。
アピカはかつて王子製紙のグループ会社でした。
アピカは何で1000年ペーパーと言う名前を付けたのでしょうか。
このノートの帯には「このノートは、長期間経過しても変色劣化しにくい王子製紙特抄きの” 中性紙 ”を使用していますので大切な記録も安心して保存することができます。」と記されています
この紙は王子製紙が2000年に開発、発売しており、アピカはこの紙を使用したノートを発売しています。
また1000年ペーパーの3年日記、5年日記、10年日記もあります。
この中性紙を使用したノート、この先何年持つかどうか分かりませんが、従来の酸性紙よりは遥かに長持ちするのは間違い無さそうです。
そしてもしかして、あなたが書いた日記が1000年後の人が読むことになる?
そんな悠久の時を超えて。。。そんな事を考えると、このノートのページを開くのも、とてもロマンがありますね。
中性紙とは
昔から西洋では、紙にはペンにインクをつけて書いていましたが、にじむため、それを抑える為に天然の松脂を使い、その定着用に硫酸バンドと言う薬品を使って製造していました。
この硫酸バンドは紙の製造過程において優れた働きをするようですが、強い酸性薬品であることから、紙は酸性紙になります。
そしてその酸性紙を使用した書籍等が、保存性の悪さや紙の寿命が短いという事が欧米で、そして日本でも大問題になり中性紙への転換が徐々に進んで行ったそうです。
中性紙は原料に硫酸バンドを使用しないとか、薬品処理をして中性化しており、耐久性が良くインクの乾燥が早いなどの長所が有ります。
現在日本で製造されているノートや出版用の紙、印刷用紙のほとんどは中性紙になっているようです。
その1000年ペーパーは中性紙です。
日本の”和紙”が長持ちしている理由、それは中性紙だからです。
書きやすいノート
アピカのこのノート、書きやすく、書き心地もとても良いノートで、万年筆、ボールペン、シャープペン、など色々なペンとの相性も良く、おすすめします。
私が居る店でも安定した売れ行きを示しています。
アピカには もう一つ、「プレミアムCDノート」という人気商品があります。
これはノートの帯に ”紳士なノート” と記載されており、山高帽を被った紳士のイラストが描かれているノートで、見られた方も多いのでは無いでしょうか。
こちらは1000年ペーパーノートよりも滑らかな書き心地で、かなりツルツルした感触のノートです。
紙の色はかなり白いです。
使うペンにもよりますが、これは使われる方の好みが分れる?かもです。
紙質世界一
アピカの1000年ペーパーノートもそうですが、今日本のノートの紙質はとても素晴らしく良くなっています。
モレスキン、ロディア、クレールフォンテーヌ、エグザコンタ、エルコ他、海外には沢山のノートがあり、それぞれの味がありますが、私は日本のノートが紙質では一番だと思います。
今、パソコンやスマホ、タブレットなどを使う事が多く、紙に書く機会がどんどん少なくなってきています。
しかし、万年筆のインクのブームなどもありますが、改めて” 紙に書くこと” の良さが見直されてきています。
そして、その紙に対する好みや要望も依然と比べるとはるかに多岐にわたっています。
新しいノートの一ページを開き、ペンを滑らす、、、それはPCやタブレットに触れるのとは全く異次元の心地良さです。
あなたも文具店の店頭で素敵な一冊を選び、是非その心地良さを体験してみて下さい。
終わり
最後までお読みいただき、有難うございました。
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